※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

しじみのNASH 予防効果。NASHの人はしじみ摂取を控える必要がある。

NASH(nonalcoholic steatohepatitis)とは、アルコールをほとんど飲まない人に起こる肝炎です。NASHを放置すると肝硬変や肝がんへ進行する可能性があるため、適切な治療を行うことが重要です。二枚貝の一種であるしじみには肝機能を活性化させる栄養素が豊富に含まれていますが、NASHの人は摂取を控える必要があります。ここでは NASHとしじみの関係性についてご紹介します。

NASHとは

NASHとはアルコールをほとんど飲まない人に起こる肝炎で、非アルコール性脂肪肝炎とも呼ばれます。NASHは脂肪肝が進行して肝臓に炎症が起こり、肝細胞が急激に破壊されたり脂肪化が進んだりしている状態で、肝硬変の前段階とされています。NASHは日本国内に約100~200万人存在すると推定されています。
NASHは脂肪肝と同様に自覚症状はほとんどありません。そのためNASHの診断は脂肪肝の程度が進み肝炎が疑われるときに、画像検査や血液検査に加えて、肝臓の一部を採取する肝生検が必要です。NASHが発症する原因は、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、急激な体重減少、薬剤など多岐に渡ります。近年NASH患者数が増えたのは、食べ過ぎや運動不足による肥満人口が増えたことが主な原因だと言われています。NASHの治療は生活習慣の改善に加えて、薬物治療、外科的治療などが行われます。

NASHの人がしじみの摂取を控えた方がいい理由

二枚貝の一種であるしじみは肝機能を活性化させる栄養素が豊富に含まれていますが、NASHの人は摂取を控える必要があります。NASHの人が健康な人と同じ量の鉄分を摂ると肝臓に負担をかけてしまうため、鉄分の摂取を減らす必要があるからです。実際にNASHと診断された人は、一日の食事から摂取する鉄分を6~7mg以下にする『鉄制限食』を食べるよう指導されるのが一般的です。しじみは貝類の中でも鉄分が豊富な食品で、100g(約35個)あたり約5.3mgの鉄分が含まれています。NASHの人がしじみを食べることで鉄分の過剰摂取になる可能性があるため、医師と相談した上で決められた量を摂取するようにしましょう。

しじみのNASH予防効果

NASHの人はしじみの摂取を控える必要がありますが、NASHを患っていない人にとって、肝臓に良い食品のしじみは強い味方になります。しじみにはアミノ酸やビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。しじみを食生活に取り入れることで、NASHを予防する効果を得ることができます。

ダイエット効果

しじみにはダイエット効果のある栄養素が豊富に含まれています。しじみに含まれているオルニチンは、成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。成長ホルモンが分泌されると新陳代謝が促進されます。新陳代謝が促進されることで身体の細胞や器官の働きが活発になり、脂肪燃焼効率を上げることができます。また成長ホルモンは骨や筋肉の成長を促す働きもります。筋肉が成長することで、脂肪を燃焼してエネルギーに変換する働きを促すことができます。成長ホルモンの分泌は10代をピークに、加齢とともに減少していきます。しじみからオルニチンを摂取することで、成長ホルモンの分泌を促進してダイエット効果を期待することができます。その結果肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、NASHを予防することができます。

コレステロール減少効果

しじみにはコレステロール減少効果のある栄養素が豊富に含まれています。しじみに含まれているタウリンは、体内のコレステロールを胆汁酸に変換させる酵素の働きを活性化させる働きがあります。胆汁酸は脂肪を消化吸収する時に働く物質で、コレステロールを材料として作られます。NASHの前段階である脂肪肝は、暴飲暴食が原因で肝臓にコレステロールが溜まることで起きます。肝臓に充分な量のタウリンがあることで、コレステロールを胆汁酸に変換するのを促進させることができます。しじみからタウリンを摂取することで胆汁酸の分泌が促進され、体内のコレステロール値を下げることができます。その結果、脂肪肝を予防し、ひいてはNASHを予防することができます。

まとめ

NASHはお酒をほとんど飲まない人に起きる肝炎で、近年では食べ過ぎや運動不足が原因で発症する人が増えています。しじみには肝機能を活性化させる栄養素が豊富に含まれていますが、鉄分も多く含まれているためNASHの人は摂取を控える必要があります。一方でしじみにはダイエット効果やコレステロール減少効果のある栄養素が豊富に含まれているので、NASHを予防したい人にはおすすめの食品です。

関連コラムColumn