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しじみとあさりの違い。生息環境、見た目、寿命、旬の時期、栄養素が違う。

私たち日本人が食べる貝類の中でも、しじみとあさりは最も身近な食品です。しじみとあさりを習慣的に食べていても、違いを知らない人は多いのではないでしょうか。しじみとあさりはいずれも二枚貝の一種ですが、まったく異なる生き物です。ここではしじみとあさりの違いについてご紹介します。

しじみとあさりの違い

しじみとあさりの主な違いは、生息環境、見た目、寿命、旬の時期、栄養素の5つです。

生息環境

しじみは淡水と海水が入り混じる、塩分濃度0.3~1%程度の汽水域で生息しています。全国各地に生息しており、鳥取県、青森県、北海道の湖などで多く漁獲されています。それに対してあさりは汽水域に近い、塩分濃度3%以上の海底の砂の中で生息しています。あさりも日本全国の沿岸に生息しており、愛知県、静岡県、三重県などで多く漁獲されています。

見た目

しじみの見た目は丸みを帯びた三角形で、大きさは2~3cm程度です。殻の色は黒褐色で、表面には輪状の成長線があります。それに対してあさりの見た目は楕円形で、大きさは4cm程度としじみよりも大きいです。殻の色は黄色味を帯びた茶色で、表面の模様は細かい筋模様や幾何学模様など、個体ごとに大きく違っています。

寿命

しじみの寿命は種類や生息環境によりますが、10年以上と言われています。それに対してあさりの寿命は8~9年です。

旬の時期

しじみの旬の時期は3~5月です。その時期は産卵前の春から初夏にかけてしじみの身が肥えるため、最も美味しい時期だと言われています。また夏の猛暑の時期のものを「土用しじみ」、冬の極寒期のものを「寒しじみ」として、旬の時期としている通説もあります。それに対してあさりの旬の時期は3~4月、9~10月です。あさりは海水の温度が20度前後になる、春と秋に産卵をします。産卵を控えた春先と秋口に身が肥えるので、あさりの旬は年に2回あるのです。

栄養素

しじみとあさりは、いずれもタンパク質・ビタミンB12・鉄分などの栄養素が豊富に含まれ、低カロリーな食材です。良質なタンパク質はダイエットや美容に良いとされていますし、ビタミンB12は赤血球の形成に関与して貧血予防が期待できます。また鉄分は全身に酸素を運搬するとともに、細胞の活性化という重要な役割を担っています。
しじみとあさりに含まれる栄養素の中で、しじみに豊富に含まれているオルニチンはあさりに殆ど含まれていません。オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の機能を向上させることで疲労回復や二日酔い予防と言った健康効果が期待できる栄養素です。疲れがなかなか取れない人、二日酔いを予防したい人には、あさりよりしじみがおすすめです。

まとめ

日本人がよく食べる貝類であるしじみとあさりですが、その違いは生育環境・見た目・寿命・ 旬の時期・栄養素など多岐に渡ります。特に栄養素に関して、疲労回復効果や二日酔い予防効果で有名なオルニチンはしじみに豊富に含まれていますが、あさりにはほとんど含まれていません。肝臓を元気にして疲れや二日酔いを改善したい人は、しじみを食べるのがおすすめです。

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