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しじみと日本の歴史~縄文時代から食べられてきた健康食品~

しじみにはオルニチンというアミノ酸が豊富に含まれています。このオルニチンは肝機能を向上させ疲労を改善する効果があることから、近年注目されています。現代では比較的安い値段で手に入れられるしじみですが、その歴史は縄文時代までさかのぼります。なぜ私たちの先祖は昔からしじみを食べてきたのでしょうか。またいつからしじみの健康に対する効果を知っていたのでしょうか。ここではしじみと日本の歴史を紹介したいと思います。

縄文時代から食べられてきたしじみ

日本人はしじみを縄文時代から食べてきたということが分かっています。その証拠に縄文時代のゴミ捨て場だった貝塚には、貝殻や動物の骨のほかにしじみも残っていたことが確認されています。しじみは日本全国の汽水域(海水と淡水が混じり合っている水域)に生息し比較的安定して獲ることができるため、縄文時代の人にとって貴重な食料として用いられてきました。

江戸時代にはしじみの健康効果が一般的に広まっていた

都市に水路が整備された江戸時代でも、しじみは庶民の食べ物として親しまれてきました。当時は江戸の町で朝一に来るのがしじみ売りと納豆売りと言われているほど、しじみは身近な食べ物でした。またしじみの食べ方としては、味噌汁で食べるのが朝の定番だったと言われています。
江戸中期頃にしじみの健康効果も認知されており、当時発刊された『食品国家』という文献にしじみは「黄疸に効く」「母乳の出をよくする」「寝汗に良い」と記載されていたことがわかっています。また当時の庶民が「しじみ売りが黄色い顔をした人にしじみを高く売りつける」という内容の川柳を作ったこともわかっています。しじみが健康に良いことは、江戸時代には一般的に知られていました。

現代のしじみと日本

昭和40年代には漁獲量が5万トン前後ありましたが、現在は1万トン前後まで減少しています。現代においてもしじみは全国の汽水域に生息し、漁獲量が多い順に島根県、青森県、北海道、茨城県、東京都などで漁獲されています。しじみの漁獲量が減った背景には、干拓事業といった環境の変化による影響があると言われています。このため全国のしじみの産地で資源保護が積極的に行われています。生産者の努力によって、現代の私たちも先祖と同様にしじみを食べることができているのです。

まとめ

しじみは縄文時代から食べられてきた食品で、江戸時代にはしじみの健康効果が一般的に認知されていました。現在も全国の生産者の努力によってしじみが漁獲され、私たちの食卓にのぼっています。

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