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しじみに含まれているDHAとは?期待できる健康効果は?

DHA(ドコサヘキサエン酸)は青魚に多く含まれており、学習機能向上効果があることで有名な栄養素です。DHAは青魚だけではなく、二枚貝の一種であるしじみにも含まれています。DHAは学習機能だけではなく、様々な健康効果が得られることが分かっています。ここではしじみに含まれているDHAとは、DHAを摂る事で得られる健康効果についてご紹介します。

しじみに含まれているDHAとは

DHAは私たちの身体を構成するのに必須の脂肪酸です。DHA は脳や目の網膜、心臓、胎盤や精子、母乳に多く含まれています。DHAは人体を構成するのに必須の栄養素であるにもかかわらず、体内ではほとんど作られません。そのため私たちは食事を通じて DHA を摂取する必要があります。
文部科学省が発行した日本食品標準成分表2015年度版によると、生しじみ100gあたり53mg、しじみの水煮100gあたり140mgのDHAが含まれています。またDHAはしじみ以外に、いわし、サバ、さんま などの青魚に多く含まれています。

DHAの健康効果

DHAと聞くと、記憶や学習に効果的というイメージを持つ人が多いかもしれません。実は DHA はそれ以外にも多くの健康効果が期待できることが分かっています。

学習機能向上効果

DHAを摂る事で得られる健康効果で最も有名なのは、学習機能向上効果です。DHAは別名『脳の栄養素』と言われるほど脳と深い関係があり、脳の発達に必要な栄養素です。人間の脳内では、情報が神経細胞から神経細胞に伝えられます。この時DHAは、神経細胞間で行われる情報伝達をスムーズにする働きをします。ラットを使った実験では、DHAを混ぜた餌を食べたラットはそうではないラットと比較して、記憶力が高くなったことが明らかになっています。また人間の母乳にはDHAが豊富に含まれており、赤ちゃんを母乳で育てたグループと粉ミルクで育てたグループでは、母乳で育てたグループの方が言語能力、行動能力、総合能力が勝っていることが分かっています。しじみなどからDHAを摂取することで、記憶力向上や判断力、集中力アップといった学習機能向上効果を得ることが期待できます。

アレルギー予防効果

DHAはアレルギー症状を改善する効果もあります。東北大学医学部が行った研究によると、アトピー性皮膚炎の患者に DHA を14週間内服させたところ、かゆみ、しっしん、あかみなどの症状が緩和されたことが明らかになっています。DHAはアレルギーを促進させる『シクロオキシゲナーゼ』という酵素の働きを阻害する働きがあります。シクロオキシゲナーゼの働きが活性化すると、アレルギー症状を促進させる『プロスタグランジンE2』という物質が生成されます。しじみなどからDHAを摂取してシクロオキシゲナーゼの働きを阻害することで、アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息などのアレルギー症状予防・緩和効果を得ることができます。

痴呆症予防効果

DHA は痴呆症を予防する効果も期待できます。老人性痴呆症には、日本人に多い「脳血管性痴呆症」と、欧米人に多い「アルツハイマー型痴呆症」の2種類があります。脳血管性痴呆症は脳卒中が引き金となって起きます。DHA には動脈硬化や血栓の生成を予防し、血圧を下げる働きがあります。また「アルツハイマー型痴呆症」は、脳の「海馬」という部分の脳細胞が死滅することで起きる痴呆症です。アルツハイマー型痴呆症で死亡した人はアルツハイマー型痴呆症以外で死亡した人の海馬と比べて、DHAの含有量が少ないことが分かっています。つまりDHA はアルツハイマー痴呆症を抑える方向に作用している可能性があると言われています。しじみなどから DHA を摂取することで、痴呆症を予防する効果が期待できます。

視力回復

DHA には視力回復効果もあることが分かっています。目の網膜には多量のDHAが含まれており、網膜の機能に大きく影響を及ぼすと考えられています。サルを使った研究によると、 DHA を含まない餌で飼育したサルは DHA を含む餌で飼育した猿と比較して、視力が劣っていることが確認されています。しじみなどからDHA 摂取することで、網膜の健康をサポートし、視力回復効果を期待することができます。

まとめ

DHA は私たちの体を構成するために必須の栄養素で、体内の様々な場所に存在しています。DHAを摂る事で学習機能向上効果だけではなく、アレルギー抑制や痴呆症予防、視力回復といった様々な健康効果を得ることができます。DHA は体内で合成できないため、しじみや青魚と入った食べ物から摂取する必要があります。健康的な身体づくりのために、しじみを食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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