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しじみに含まれる亜鉛。生命の維持に必要不可欠な栄養素。

ミネラルの一種である亜鉛は新陳代謝に深く関わっている栄養素で、生命を維持する上で必要不可欠です。亜鉛は体内で作ることができないため、食品から摂取する必要があります。疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が期待できるしじみには、亜鉛が豊富に含まれています。ここではしじみに含まれる亜鉛の量や、亜鉛の働きについてご紹介します。

しじみに含まれる亜鉛の量

二枚貝の一種であるしじみには、100mg(約35個)あたり約2.3mgの亜鉛が含まれています。厚生労働省によると、亜鉛の一日摂取目安推奨量は成人男性で12mg、成人女性は9mgとされています。しじみだけから一日摂取目安推奨量の亜鉛を摂るためには、しじみを毎日約136~180個食べる必要があります。これは現実的ではないため、他の食品やサプリメントを活用しながら摂取するのがおすすめです。亜鉛はしじみ以外に牡蠣、煮干し、鶏肉、レバー卵、チーズなどに多く含まれています。特に食品の中でも牡蠣には亜鉛が豊富に含まれており、100mgあたり約13.2mgの亜鉛が摂取できます。

亜鉛の働き

人間の身体には、約1.4~2.3gの亜鉛が含まれています。量としてはわずかですが、生命を維持するためには亜鉛が必要不可欠です。亜鉛の主な働きは以下の通りです。

細胞分裂

亜鉛は新しい細胞が作られる時に必要な栄養素で、細胞分裂が活発に行われている組織では特に多く必要とされています。例えば精子や卵子といった生殖細胞は、細胞分裂が盛んに行われている細胞のひとつです。亜鉛が不足してしまうと、これらの細胞の分裂が十分に行われず、性機能の低下の原因となります。特に男性の性腺発達に亜鉛が重要とされており、亜鉛が不足すると男性不妊になってしまう可能性があります。

酵素の組成に関わる

体内に存在する1000種類以上の酵素の内、約300種類の酵素の組成に亜鉛が必要だと考えられています。亜鉛はこれらの酵素の構造を安定させたり、働きを活発にさせたりするのに関わっています。

免疫機能の維持

亜鉛は免疫機能の維持にも必要な栄養素です。身体の外からウイルスや細菌が侵入してきた時に働く免疫細胞は、亜鉛によって活性化します。また亜鉛はビタミンAとともに、体内に侵入した細菌を攻撃する白血球を助ける働きをします。

味覚の維持

味覚を脳に伝達する味蕾(みらい)は、細胞分裂が盛んに行われている器官です。味蕾の細胞分裂に亜鉛が必要不可欠です。亜鉛が不足すると新しい味蕾を作るための細胞分裂ができなくなり、味覚障害の約6割は亜鉛不足が原因と言われています。

まとめ

亜鉛はミネラルの一種で、人間の生命を維持する上で必要不可欠な栄養素です。亜鉛の主な働きとして、細胞分裂・酵素の組成に関わる・免疫機能の維持・味覚の維持が挙げられます。疲労回復や二日酔い予防と言った健康効果が期待できるしじみには、亜鉛が豊富に含まれています。しじみや他の食品などを活用して、亜鉛不足にならない身体作りを行っていきましょう。

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