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しじみに有害性はある?ノロウイルスや産地に注意が必要。

しじみは昔から多くの日本人に親しまれてきた食品で、疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が得られることで有名です。健康のためにしじみを活用したいと思っていても、有害性がないか心配している人がいるかもしれません。しじみ自体に有害性はありませんが、調理や購入する際に注意することがあります。また一部の人は、しじみを注意して食べる必要があります。ここではしじみの有害性と、しじみを注意して食べる必要がある人について紹介します。

しじみに有害性は?

結論から言うと、しじみそのものに有害性はありません。しじみにはアミノ酸やビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。しじみ自体に有害性はありませんが、以下の2点については注意が必要です。

ノロウイルスに感染に注意

しじみは海水と淡水が入り混じった汽水域で生息しています。汽水域にはノロウイルが生息しており、しじみに付着した状態で販売されていることがあります。ノロウイルスは感染性胃腸炎や食中毒の原因になるウイルスのひとつで、非常に強い感染力があります。ノロウイルスに感染すると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、微熱が1~2日程度続きます。感染して症状のない場合や、軽い風邪のような症状しか出ない時もあります。
ノロウイルスはしじみなどの二枚貝の内臓に付着しているため、水洗いするだけでは除去できません。食品中のノロウイルスを失活化させるには、食品の中心温度を85~90℃にして90秒以上加熱する必要があります。

産地に注意

しじみは日本全国で生息していますが、近年は漁獲量の減少にともない外国産のしじみが輸入されています。そのためしじみを購入する時は、産地に注意する必要があります。海外では、しじみが生息している河川の環境汚染が問題になっている場合があります。日本国内と海外では法規制も異なるため、環境汚染が進んでいる河川でしじみが獲られているケースがあります。しじみを購入する際は、産地をよく確認した上で信頼できる販売店で買うのがおすすめです。

肝臓病の人は注意して食べる必要がある

しじみそのものに有害性はありませんが、C型肝炎や肝硬変といった肝臓病の人は注意して食べる必要があります。その理由は、しじみには鉄分が豊富に含まれているからです。鉄分は全身の細胞に酸素を供給する、赤血球を作るために必要な栄養素です。鉄分は生命維持に重要な働きをしますが、肝臓病の人が健康な人と同じ量の鉄分を摂取すると、症状が悪化する可能性があります。
しじみ100gあたり約5.3mgの鉄分が含まれています。健康な人の鉄分の一日摂取目安量は、男性で7mg程度、女性で10mg程度です。肝臓病の人の場合、多くの病院では鉄分の摂取を一日6mg程度に制限するよう指導されています。肝臓に病気がある人がしじみを食べたい時は、必ず医師と相談した上で、指導された量を食べるようにしましょう。

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