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しじみとプランクトン。しじみは水質を浄化する役割を担っている。

二枚貝の一種であるしじみは湖沼や河川に生息している生き物ですが、近年は水質悪化などが原因で漁獲量が減少しています。水質悪化の原因のひとつに富栄養化によるプランクトンの異常繁殖が挙げられますが、しじみには水中のプランクトンを食べて水質を浄化する働きがあります。ここでは湖沼の富栄養化による悪影響と、しじみの水質浄化の役割についてご紹介します。

湖沼の富栄養化による悪影響

湖沼の富栄養化とは、河川や湖沼の水に含まれる栄養分が自然の状態よりも増えすぎてしまうことを差します。富栄養化の原因は洗剤や農薬、肥料などに含まれる窒素やリン酸です。窒素やリン酸は植物やプランクトンの餌になります。洗剤や農薬、肥料が河川に流れ込み富栄養化することで、植物やプランクトンが異常増殖し水中の酸素が不足してしまいます。その結果、水中に生息している魚や貝などが酸素不足で死んでしまうことがあります。水中の栄養が増えるのは一見よいことと思うかもしれませんが、自然は生物が一定のバランスを保つことで保持されています。富栄養化によって河川や湖沼のバランスが崩れてしまうと、生態系に悪影響を及ぼしてしまうのです。

しじみのろ過作用で水質浄化

二枚貝の一種であるしじみはろ過作用を持っていて、水質を浄化する働きを担っています。しじみは入水管という器官から水を吸い込み、水中のプランクトンを餌として体内に取り込みます。その際にプランクトンと一緒に、水中の浮遊有機物も一緒に吸い取ります。これによって、水中で増えた栄養素をろ過し水質を浄化することができるのです。1個体のしじみは1時間に約170ミリリットルもの水を取り入れることが分かっています。しじみの主な産地である島根県宍道湖には約3.1トンのしじみが生息しており、わずか3日間で宍道湖の水をろ過していると言われています。水の透明度が高いことで有名な宍道湖の水質浄化には、しじみが大きな役割を果たしているのです。

まとめ

しじみは河川や湖沼に生息している生き物ですが、近年は水質悪化などが原因で漁獲量が減少しています。水質悪化の原因のひとつに、富栄養化によるプランクトンの異常繁殖が挙げられます。しじみは水中のプランクトンや浮遊有機物を餌として取り込むろ過作用があり、水質浄化に大きな役割を果たしています。しじみは私たち人間の健康だけではなく、環境保全にも役立つ一面があるのです。

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