※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

しじみの殻の色は黒色だけではない?生育環境によって色が変わる。

しじみは疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が得られることで有名な食品です。しじみの殻の色といえば、ほとんどの人が黒色だとイメージする人が多いかもしれません。しかししじみの殻の色は、生育環境によって変化します。ここではしじみの殻の色は環境によって変わるのか、殻の色が違うと味も変わるのかまとめました。

しじみの殻の色は環境によって変わる

しじみの殻は炭酸カルシウムという有機石灰で作られており、元の色は白色です。しじみの身を守るために作られる殻は白色のまま成長することはなく、生育環境によって変化していきます。

泥地では黒色になる

淡水と海水が入り混じった汽水域などの泥地に生息しているしじみの殻の色は、黒色になります。これは泥地に黒色の鉄分が多く含まれているからです。しじみの殻の表面には『殻皮』という膜があります。この殻皮が長時間泥に触れることで、殻が黒色になっていきます。国内に流通しているしじみの99%は、汽水域に生息しているヤマトシジミという種類です。ヤマトシジミの殻の色はツヤのある黒色のため、しじみの殻といえば黒色をイメージする人が多いのはこのためです。

砂地では黄色になる

砂地で生息しているしじみは、殻の色が黄色いものもあります。これは砂地に含まれている硫黄という成分によるものです。硫黄は火山活動によって硫黄成分が溶け出し、河川に流れ出ています。しじみは硫黄が多く含まれている砂地で育つと、硫黄の色が殻に付着して黄色くなっていきます。琵琶湖周辺の河川の淡水域に生息するセタシジミの殻の色は、黄色や茶色のものが多いです。砂地で獲れることが多いセタシジミは、まるでべっ甲のように輝いて見えることから『べっ甲しじみ』という愛称で親しまれてきました。またヤマトシジミでも、硫黄が多く含まれている環境で育てば殻の色は黄色になります。

殻の色が違っても味は同じ

普段スーパーや魚屋で販売されているしじみの99%がヤマトシジミのため、しじみの殻の色は黒色だとイメージする人がほとんどだと思います。もし黄色いしじみが売られていても、見た目から敬遠してしまう人が多いかもしれません。しかししじみの殻の色は生息環境の影響によるものであり、可食部である身の部分に変わりはありません。しじみの殻の色が違っても美味しさに変わりはないので、気にせずに食べても問題ありません。心配な人は産地をよく確認してから、しじみを購入するのがおすすめです。

関連コラムColumn