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冷凍しじみでオルニチン増量!冷凍しじみの正しい作り方。

しじみに含まれるオルニチンはアミノ酸の一種で、肝機能を向上することでアンモニアという有害物質を解毒する効果があります。アンモニアが蓄積されると疲労やだるさといった症状が現れてしまうため、健康のためにオルニチンを効率的に摂取するのがおすすめです。オルニチンを効率的に摂取する方法のひとつに、しじみを冷凍してから食べることが挙げられます。これはしじみを冷凍すると、オルニチン含有量が増えることが分かっているためです。ここではしじみを冷凍するとどれくらいオルニチンが増えるのか、冷凍しじみを正しく作るにはどうしたらいいのか紹介します。

しじみを冷凍するとオルニチン含有量が8倍増える

多くの食材は冷凍することで栄養素を失ってしまいます。例えば野菜を冷凍するとビタミンなどの栄養素が失われますし、肉を冷凍すると細胞壁が破壊されて味が落ちてしまいます。ところがしじみを冷凍すると、逆にオルニチンが増えるという実験結果が報告されています。
独立行政法人・青森県産業技術センターの内沢秀光氏は、しじみを4℃~-10℃の間に2℃間隔で温度を一定に保つ器具に入れ、20時間後のオルニチン含有量を調査しました。その結果4℃~-2℃まではオルニチン含有量に変化はありませんでしたが、-4℃から-10℃で冷凍したしじみのオルニチン含有量が顕著に増加していました。オルニチン含有量が増えた量は、器具に入れなかったしじみと比較して8倍以上だったと確認されています。
なぜしじみを冷凍するとオルニチンの量が増えるのか、詳しいことは明らかになっていません。またしじみ以外のアサリや蛤を冷凍しても、オルニチン含有量は増えないことが分かっています。

冷凍しじみの作り方

家庭でも冷凍しじみを作ることで、オルニチン摂取量を増やすことができます。ここでは正しいしじみの冷凍方法を紹介します。

砂抜き

広くて浅いバットにしじみを並べて、1%濃度の塩水を入れます。この時しじみが呼吸できるように、しじみの殻が水面から少し出る程度に塩水を入れましょう。塩水を入れたら、しじみが殻を開きやすくするために新聞紙などで覆って静かな場所に置きます。その後5~6時間程度放置します。砂を吐かせた後は、しじみの殻同士をこすり合わせて汚れを落とします。

しじみを冷凍庫に入れる

砂抜きをして塩水から出したしじみを、ジップロックなどに入れて冷凍庫に保存します。この時ジップロックを新聞紙で包んでから冷凍庫に入れることで、穏やかに冷凍することができます。

冷凍しじみを料理に使う時の注意点

しじみは自然解凍すると殻が開かなくなってしまうので、調理の際は火にかける直前に冷凍庫から取り出すようにしましょう。また冷凍しじみをこすり洗いすると旨味成分が逃げてしまうので、軽く水洗いする程度で調理に使うのがおすすめです。

冷凍しじみの保存期間

冷凍保存の場合、1か月を目安に食べきるようにしましょう。また一度解凍したしじみは再解凍できないので、使う分だけ解凍するようにしましょう。

まとめ

しじみを-4℃以下の温度で冷凍することで、オルニチン含有量を約8倍も増やすことができます。これはしじみ以外の貝類を冷凍しても見られない現象で、なぜしじみだけオルニチンが増えるのか詳細は明らかになっていません。家庭でも冷凍しじみを作ることで通常より多くのオルニチンを摂取することができます。

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